教室の便り

夜は秋らしい虫の合唱がきかれるようになりました。
いよいよ7年後に東京オリンピック開催が決まりました。みなさんは7年後何才になっているかな?
どんな姿に成長して、何に夢中になっているか想像するとわくわくしてきますね。

この7月にお父さんの仕事の都合でアメリカへ渡ったS.T さんのお母さんからメールが届きましたので
皆さんに紹介します。

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「今、私達家族はアメリカの西海岸にあるワシントン州のシアトル市に住んでいます。
そちらはもうすぐ発表会で仕上げのためにそろそろ練習が苦しくなる頃ですよね?

実は、先生から音楽の価値を生徒さんや父兄の皆さんに伝えて頂けたら、少しは苦しい練習を支えられるのかなという思いを込めてメールを送りました。

日本にいた時には親子でピアノ練習が大変でした。
娘は、ピアノを弾くことは大好きです。でも、練習は大嫌い。。。

私もピアニストにするわけじゃないので、ここまでやらせなくてもいいのかなという思いもあったのですが、先生が指導される内容はピアノが弾けない私でも理解できましたし、娘にもやらせればできようになるんじゃないかという期待があったので夫婦揃っでつい口を出し過ぎて娘を窮屈にしてきたと思います。

そんな状況を理解しつつもなかなか抜け出せず、いっそのことピアノを辞めさせようかとも思ったこともありました。
でもこちらにきて今まで続けてきて良かった、それもみち先生の元で習ってきて良かったと実感したのです。

英語ができない娘を心配で可哀相に思っていた私は、こちらで彼女が入部したジャズバンド部の初面談で、外国人の先生の前で演奏し、褒められた時の感動は今でも忘れません。

そして、みち先生の御指導のおかげで楽譜もABCで読めるので練習にもついていけましたし、ピアノ担当にも選ばれました。

さらに、部活の発表会では偶然にも親日家の家族と出会い、付き合いが始まりました。
残念ながらそこで出会った友達は homeschooling と言って、家で勉強をするため学校では会えませんが、週末に会って連弾などでピアノを楽しんでいます。

そして、新学期が始まった今は夏休みのバンド練習で話したこともない子が、その時顔を知ったからと友達になるきっかけとなり今の彼女の学校生活を支えています。

また旅行で訪れたNYでの地下鉄では、体格のいい黒人のおじさんグループが乗り込んできて、大きな声で『誰か今何時か知らない?』と言ったかと思うと突然ゴスペルをアカペラで歌い始めました。
見目は決して裕福な人達ではありません。チップを入れてもらう紙袋も持っていましたし。でも、すごく上手くて感動しました。

彼女のバンドのコントラバス担当の子は毎日学校ヘスーツ姿で登校しています。
でも、音楽は言葉も身分も人種も貧困も国も関係なく楽しめ、私のように楽器を演奏できない人達までをも楽しませ、幸せな気持ちにさせます。
世界中の人々をつなげることができるすごい手段なのです。

こんなスケールの大きい素晴らしいことににチャレンジしている、させていることに誇りを持ってもいいのではないのでしようか。

こちらに来て『ちょっと自分なりにジャズっぽくアレンジしてみた』と、たまに聴かせる曲は、練習が乏しいので技術はさっぱりですが、彼女のこの曲が好きだという気持ちが伝わってきます。

美術館で絵を見てからは絵具の使い方も変わってきました。
英語の発音も私は比べ物になりません。

肩の力を抜いて、子供たちに色々な刺激のシャワーを浴びせ、心の成長に目を向けていくことが、彼女たちの音楽の幅を広め、私達家族の人生を豊かにしていくと信じ過ごしていきたいと思っています。

では、今年の発表会も多くの人の幸せな時間となりますように。。。」

2013.9.12 H.T